インタビュー ステキ人インタビュー

ステキ人インタビューNO.004「日常には大切な瞬間がたくさんある」大学生フォトグラファー:保坂茜さん

投稿日:2020年6月17日 更新日:

本日のステキ人のご紹介は、大学生フォトグラファーの保坂茜さん。

茜さんは、2017年「第4回高校生フォトグランプリ」(日本写真芸術専門学校主催)で準グランプリを受賞。現在は、プロカメラマンになる夢を目指して美術大学の写真専攻コースで学ばれています。

今回ステキ人NO.003でご紹介した中垣祐子さんが「具体的なビジョンや夢に向けての努力や取組みを生き生きと話してくれて、本当に行動に移している姿を拝見して感動しました」とご縁を繋いでくださいました。

本インタビューでは、茜さんがカメラを始められたきっかけや、カメラを通して伝えていきたいこと、将来のビジョンについてなどをご紹介します。

茜さんのInstagram:https://www.instagram.com/handball.music123/

これまでの作品をまとめたフォトブック

物心ついた時から触れていたカメラ

カメラを始めたきっかけは自分でも覚えていないのですが、小さい時から家族旅行のデジカメ担当で、撮影した写真をファイルに入れて眺めているのが好きな子でした。

「自分は写真を撮るのが好きだな」と意識するようになったのは、小学校の高学年くらいからです。

13歳の時に沖縄旅行の予定ができ、沖縄の綺麗な海や景色を写真に収めたい!と思って、旅行前に貯めていたお金で初めて自分用のカメラを買いました。

保坂さんのマイカメラ

保坂さんのマイカメラ

人一倍の好奇心で、初の沖縄旅でヒッチハイクに挑戦!

私自身はとてもシャイな人間なのですが、好奇心が強いので、人に会いに行ったり、新しいことにチャレンジしたりするのが大好きです。

初めての沖縄旅行の時も、旅行前にテレビの「Youは何しに日本へ?」でヒッチハイクしている人を見て「ヒッチハイクって現地の人とも触れ合えるし、無料だし…すごくいい!」と魅力を感じて、お母さんに「沖縄でヒッチハイクをやろうよ!」と説得して挑戦をしました。

沖縄で人生初のヒッチハイクに挑戦!

沖縄で人生初のヒッチハイクに挑戦!

宿泊先は、沖縄に住む現地の方と触れ合いたくて、カウチサーフィンを使って米軍の方の自宅に泊まりました。

この沖縄の旅を通して、色々な人と交流をしたり、自分からアクションを起こすことに対しての度胸と自信がつきました。

沖縄で撮影した写真をまとめたフォトブック

沖縄で撮影した写真をまとめたフォトブック

”誰かのために写真を撮りたい” きっかけは結婚式のフォトブック

高校1年生の時に、いとこの結婚式がありました。

私は、当日カメラマンとして結婚式の模様を撮影して、後日それをフォトブックにしてプレゼントをしたのですが、そのフォトブックを見たいとこが泣いて喜んでくれました。

結婚式の模様をまとめたフォトブック

結婚式の模様をまとめたフォトブック

私自身は、ただ自分が楽しんで撮影をしていただけだったのですが、それを形にして渡すことで人が涙を流して感動してくれる…”自分の写真にこんな力があったんだ”ということに気がつきました。

*結婚式後の親戚の団らんを捉えた写真「ナイ巣」は2017年の「第4回高校生フォトグランプリ」(日本写真芸術専門学校主催)で準グランプリを獲得

*結婚式後の親戚の団らんを捉えた写真「ナイ巣」は2017年の「第4回高校生フォトグランプリ」(日本写真芸術専門学校主催)で準グランプリを獲得

この時をきっかけに「誰かのために写真をずっと撮りたい」という気持ちが自分の中で芽生えました。

高校3年生でクラウドファンディングに挑戦!自身初の写真展を開催!

高校3年生の時に、家の近所にギャラリーがオープンしたのでふらっと行ってみたら、そこのオーナーさんから会話の流れで「今度ここで飾ってみない?」と声をかけていただきました。

その時は展示のテーマはすぐに浮かばなかったのですが、声をかけていただいた後に河内祐介さんという白血病から生還された方の講演を聞く機会がありました。

その講演の中で「残りの人生が24時間だったらあなたはどうしますか?」という問いがすごく心に残り”大切な人に会いに行きたくなる”きっかけを作る写真展を開催しよう!と決めました。

展示の内容は、自分にとって大切な人である祖父母の写真を展示をすることに決めました。

私の大切な祖父母の姿を見ていただくことで、見てくれた方々がそれぞれの大切な人を思い出し”会いに行きたくなる”そんなきっかけを作れたらいいなと思い、展示の準備を始めました。

この写真展では、以前から興味があったクラウドファンディングで展示資金を集め、家族や周りの方たちのあたたかいサポートをいただきながら、自身初の写真展を開催することが出来ました。

私自身、この写真展を通して、長い間連絡をしていなかった友達やお世話になった人たちの存在に気づくことが出来ました。

それからは、定期的に電話をしたり手紙を書いたりなどして、出会った人たちとの時間を今まで以上に大切にするようにしています。

”日常には大切な瞬間がたくさんある”をいうことを写真を通して伝えていきたい

私がこれからカメラマンとして、写真を通して伝えていきたいことは”普段生活している日常の中には見逃しがちだけれども、大切な瞬間がたくさんある”ということです。

具体的にどのようなテーマや作風にしていきたいかは、まだ探り中です。ただ漠然としてはいますが「日常」をテーマにした写真を撮っていきたいという気持ちがあります。

例えば、ある家族に長期密着して、お母さんが自分の子供にミルクをあげていたり、寝かしつけていたらそのまま一緒に寝てしまったりなど、スタジオでは撮れないようなものを撮りたいと思っています。

この春から大学生になり、今、自分の周りには自分と同じように写真が好きな人たちがたくさんいます。

日々刺激的な環境の中に身を置けることに感謝し、プロカメラマンになるという目標に向かって自分をこれからも高めていきたいです。

最後に…保坂茜さんが思うステキ人とは?

固定概念に縛られず、自分がやりたいことを楽しんでいる人。自分は”〇〇だからできない”ではなく”〇〇だからできる”という気持ちを持って、楽しんで物事に取り組める人。

 

編集後記

中学生でヒッチハイクに挑戦し、高校生ではクラウドファンディングに挑戦。

インタビュー前は、ものすごくファンキーな女性なのでは?とも思っていましたが、インタビュー中に「シャイな人間です」とご本人もおっしゃっていたように、実際にお話しした茜さんは、とても礼儀正しく謙虚な女性でした。

そんなあたたかなパーソナリティに加え「人一倍の好奇心」と「チャレンジ精神」で、挑戦していく茜さんの姿を見れば「力になりたい!」と周りの人たちが思うことは想像に難しくはありませんでした。

インタビュー中、お話しいただいたこれまでの挑戦に対して、必ず周りの人への感謝の気持ちを添えて言葉を締めていたことが、とても印象的でした。

日常を大切にされている茜さんだからこそ、人への感謝の気持ちが自然と出てくるのだと思いました。

その世界に1つだけの素晴らしい心のフィルターを通して、たくさんの方に感動を届けるプロカメラマンさんになってくださいね!

熱く応援しています!

 

2020年6月6日 インタビュー by Zoom(タナカ・さき・亮平)

文・タナカ

タイトルデザイン、似顔絵制作・タナカ

-インタビュー, ステキ人インタビュー


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