本日のステキ人のご紹介は、プライベート英会話スクール シーズ代表の中垣祐子さん。
中垣さんは、これまで大手英会話学校、学習塾、受験塾、区民館などで25年以上講師をご経験され、現在は東京大田区でプライベート英会話スクール シーズを運営されています。
今回ステキ人NO.001でご紹介をした三宅恭介さんが「前向きで明るく常に新しいことにチャレンジされる姿勢がとても素敵な方で、ぜひステキ人としてご紹介したいです。」と中垣さんとのご縁を繋いでくださいました。
本インタビューでは、中垣さんが英語を教えるきっかけや、スクールを運営されている中で大切にされていること、日々心がけていらっしゃることなどをお話しいただきました。
インタビュー中も終始笑顔でどんな質問にも丁寧にお答えくださった、ステキ人中垣さんのインタビューをぜひご覧ください!
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英語を教えるきっかけは、想定外の出来事から
16歳の時に、単身イギリスへ語学留学へ行きました。その時は、英語が話せたわけではなく、英語で人の名前を言うだけでもいっぱいいっぱいのレベルでした。
また当時は、今ほど日本からの留学を受け入れる環境が整っていなかったので、留学先では大変なことが沢山ありました。
それでも色々な人に助けてもらいながら留学生活を送っていたのですが、留学して2年が経った時、当時の社会情勢の影響で急遽日本に戻らなければいけなくなりました。
それから日本に帰ってまもなく「近所の子供達に英語を教えてくれませんか?」と私に相談があり、その時に近所の子供たちに英会話を教えたのが私の初めての講師経験でした。
当時イギリスで「学ぶことの楽しさ」を知ったのですが、講師をしてさらに「学ぶ楽しさを伝える楽しさ」を実感しました。
それから今日まで25年以上..イギリスには戻らずに日本で英会話学校、学習塾、受験塾など様々なスクールで講師をして現在に至っています。
”生徒の人生に可能性の種をまくことが自分の仕事”
私のスクールに通う生徒さんは、小さな子供から80歳のご年配の方まで、と幅広い年齢層が特徴です。その中でも割合としては、中高生の生徒が多いです。
私の英会話スクールでは、小学生から教えて中学、高校、大学…就職するまでと何年もかけて教えていく”生徒1人1人と付き合っていく”スタイルを取っています。
だから授業の内容も生徒1人1人に合わせて、教材も全てオリジナルのものを作ります。
それには”英語を教えるというスタンス”ではなく”人生の選択肢をいっぱい提供したい”という想いがあるからです。
”英語が話せるようになる” と海外へ行く機会や世界中の人とコミュニケーションできる機会が得られ”人生の選択肢が増える”ということです。
”可能性の種をまくことが私の仕事”だと思っているので、生徒の人生に可能性の種をまけるよう1人1人と向き合っています。
1人1人と向き合うスタイルを選んだきっかけ
大手の学習塾で教えていた時、弁護士になる夢を目指していた高校3年生の生徒がいました。
その生徒は、3年生の夏からものすごく勉強をして偏差値を上げて、着実に目標に近づいていきました。しかし、大学入試センター試験の直前に、家庭の事情で大学への進学を断念せざるを得なくなりました。
夢を実現するために全てを捧げてきたのに、その機会を失って途方に暮れてしまった生徒は「私に会いたい」と塾に電話で相談をしてきたそうです。ただ、その塾では先生と生徒の個人間の連絡は禁止されていたので、私は相談の電話を受けることができませんでした。
それからもすれ違いが続き、最後まで話を聞くことができず、結局会えないままで生徒は塾を去ってしまいました。
私は、その生徒の話を聞けなかったことが本当に心残りで、その時に”生徒1人1人の人生と向き合う、付き合っていく英会話スクールを開きたい”という強い想いが芽生えました。
生徒の気持ちを代弁してカタチにしていく
基本的な授業のスタイルは、オンラインシステムを使ってインド在住のネイティブ教師ロバートと英会話をしてもらい、その様子を私が記録します。
会話の中で”思っていることが言えない” ”恥ずかしい”という気持ちがあると、苦手意識を持ったままで学習意欲は止まってしまいます。そうはならないように私が生徒とロバートとのやりとりの様子を見て、本当は何が言いたかったのかを添削してフィードバックします。
そこからフィードバックの内容を元に生徒がやりたいことや楽しんでもらえるための授業、教材づくりを私が時間をかけて作っていきます。
授業の何倍もの時間をかけて作っていくのですが、私はそれをするのが本当に楽しくてしょうがないんです。
そこには英語のスキルのレベルよりも、生徒とのコミュニケーションを大切にしたいという気持ちが強くあるからだと思います。
大切なのは”心の紐を解くこと”
日本の子供たちは”失敗するのが嫌だ” ”間違えるのが恥ずかしい”という想いを持っている子が多いので、英語に対して嫌悪感を持ってしまわないように、生徒の心の紐を解くことを心がけています。
心の紐を解くためには、なによりも”レッスンを楽しんでもらうこと”が大切です。これは子供だけでなく、受験生でも大人の生徒でも同じです。
”先生が楽しそうにやっていること”が大切
生徒に楽しんでもらうためには”先生が楽しそうにやっていること”がとても大事です。
先生が楽しんでいると自然と生徒も笑顔になります。反対に先生が面白そうにしていないと、それが生徒にも伝わってしまいます。
だから私は常に自分が楽しんでいる、ワクワクしてるテンションを保っていられるように、日々新しいことに積極的にチャレンジをするようにしています。
教材をゲーム形式にしたり、歌って学べる内容にしたり…三宅さんとコラボレーションしたオリジナルソングもその1つです。
Tongue Twister Song(OP.ver)
自分自身が何も挑戦してないのに生徒に偉そうなことは言ってはいけないので、失敗してもいいから新しいことには積極的にチャレンジするようにしています。
”英語が話せることで学べることがたくさんある”をこれからも伝えていきたい
実は私自身、高校時代から憧れだった外国人の先生に未だに英語を教わっています。
その先生は、なにより英語を教えるということを楽しんでいらして、私はその姿勢に衝撃を受けました。
そして先生から”英語が話せることで、学べることがたくさんある”ということを教わりました。
英語が話せるようになると人生の選択肢や可能性が広がります。なによりも”英語が話せることで学べること”がすごく多いんです。
そのことを多くの人に実感してほしいし、私自身がそれを伝えられる人でありたいと思っています。
それが先生への恩返しになると思っているので、これからも1人1人の人生に可能性の種をまいていきたいです。
最後に…中垣祐子さんが思うステキ人とは?
気前の良い人。お金とかではなく、自分の知識とか経験とか持っているものを気前よく出している人。輝いている人には、そういう人が多いなという印象があります。
編集後記
インタビュー全体を通してなによりも印象的だったのが、中垣さんの”思いやりを持って生徒さんと向き合う姿勢…ホスピタリティ”です。
短いインタビューの中でも、中垣さんが生徒と向き合って、英語を教えることが大好きだというのが曇り一つない笑顔から伝わってきました。
中垣さんは、これまで出会った恩師やお世話になった方々への感謝の気持ちをお話しされていましたが、きっとそれと同じように、いやそれ以上に中垣さんと出会えたことで人生の可能性の種が花開いた生徒さんがいらっしゃるんだろうな…そうインタビューをしていて感じました。
最後にお話しいただいた”気前の良い人”。それは、なによりも中垣さんにふさわしい言葉でした。
中垣さん、ステキな時間をありがとうございました!
2020年5月23日 インタビュー by Zoom(タナカ・さき・亮平)
文・タナカ
タイトルデザイン、似顔絵制作・タナカ