今から5年ほど前、NHKの番組「プロフェッショナル」で羽田空港にお勤めの清掃員・新津春子さんという方が特集されていました。
一流アスリートや芸能人といった著名人の特集ではなく「清掃員」という身近なお仕事をされている新津さんの「プロフェッショナル」は、仕事への姿勢や人柄…全てが印象に残る、自分の胸を打つ放送回でした。
テレビ画面越しの新津さんを見て「いつかお会いしたいなぁ…」と思った自分は、その日から今日まで”新津春子さん”という存在がぼんやりと…常に頭に在りました。
少し話は変わり…今から2年前。
自分は「社会に対して自分が何かできることはないだろうか」と考え、「似顔絵」で世界中の人を2020年の東京オリンピックまでおもてなしする「えもてなし」を始めました。
それから今日まで、この「えもてなし」活動に賛同・協力してくれる人が日に日に増え、最近ではラジオやメディアなどで話す機会もいただくようになってきました。
「今なら新津さんとお会いできるかも…」そう思った自分は、思い切って「えもてなし」での単独インタビュー依頼のメールを新津さんが所属されている会社へ送りました。
数日後…「新津が話を聞きたいと言っています。一度、お打ち合わせさせていただけますか?」と会社の方からお返事がありました。
そして、本日「企画書」と「プレゼント」を持って、新津さんご本人と羽田空港でお会いさせていただくことができました。
目の前に座られた新津さん。
新津さんは「プロフェッショナル」出演後からの5年間で12冊の著書を出され、今もメディア出演や講演会の依頼が絶えないほど有名になられていました。
お忙しい中、お打ち合わせの時間を作ってくださった新津さんに「プレゼント」を渡すと、新津さんは自分の想像以上に「プレゼント」の「似顔絵」を喜んでくださいました。
そして、自分は新津さんに「2020年の東京オリンピックまでに「似顔絵」で世界中の方をつなぐとともに、日本で輝く素敵な方も世界中の人に紹介したい。その1人として…新津さんをぜひ紹介させていただきたいです。」と想いをお伝えしました。
すると…新津さん。
「私、このインタビュー出ます!」
すぐにその場でお返事をしてくださいました。
テレビ番組や新聞でもない、とても小さな1つの活動のインタビュー出演にその場でご快諾をいただけたことに驚きを隠せなかった自分。
すると…新津さんは、そんな自分に笑顔で、こう声をかけてくださいました。
「だって…とっても素敵なことをしているじゃないですか。」
その瞬間、心の奥底から熱いものがこみ上げました。
5年前「なんて素敵な人だろう…」と テレビ画面越しに新津さんを見ていた自分。
5年後、その人が自分に「素敵ですね」と目の前で声をかけてくださるなんて…”言葉にできない”瞬間でした。
打ち合わせの最後に、新津さんに
「2020年まで頑張りますので、よろしくお願いします。」
と伝えると…
「そんなぁ…これからもずっとよろしくお願いしますよ!」
と笑顔で返してくださった新津さん。
同席してくださった会社の方の「新津がこの似顔絵を気に入ったということは、きっと田中さんと新津は、ご縁があったんですよ!」という言葉も…本当に嬉しかったです。
オフィスを出てからも、自分の姿が見えなくなるまで、深々とお辞儀をしてくださった新津さん。最後まで胸を打つ「プロフェッショナル」新津春子さんの姿でした。
今日は、自分にとって「人生の財産」ができた1日でした。
新津さん、本当にありがとうございました。
最後に…新津さんの著書で、自分が好きな一節をご紹介します。
「自分にとって大事なことがはっきりしていれば、誰が何を言っても、左右されることはありません。」
これからも自分なりのベストを目指して、日々努力していきたいと思います。
長く拙い文章ではありますが、本文で新津さんのお人柄が少しでも伝われば嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました^ ^
2019.06.24 -タナカ-