こんにちは!今日は似顔絵師として日々修行にはげむ”はるちゃんの”活動の記録を綴った日誌です。
そして今回の活動日誌は、彼女が「お会いしたい…!」とずっと思っていた、「新宅百絵さん」にインタビューという形でお会いした際のエピソードを、僕(リョーヘイ)のつぶやきを交えながら聞いていきましょう!
▼「アーティスト 新宅百絵さん インタビュー前編」はこちら
3月下旬の上野公園、並木の木々も足元も、花見に集った人々の顔も、みな桜色に染まった 賑やかな昼下がり、えもてなしメンバーはそこにいました。 「えもてなし」と同じく日本をアートの力で盛り上げている人を紹介するインタビュー企画で、新宅百絵さんを取材するためです。
「お花見でもしながら楽しくおしゃべりしたい」との 新宅さんからの提案でした。 新宅百絵さんは、子どもたちと一緒にライブペインティングを行うなどの活動をされている方です。私は、この数ヶ月前、インターネット上で新宅さんが絵の具まみれになりながら、 底抜けに明るい笑顔で子供たちと作品を作る姿を見て、「この人に一度会ってみたい」と胸が高鳴りました。
それから約2ヶ月が立ち、実際にお会いすることとなった当日、新宅さんは大きな段ボールを乗せた荷車を携え、キュートなつなぎ姿で手を振りながら、笑顔で私たちを出迎えてくださいました。その笑顔にはやはり、人を惹きつける強いパワーがあるように感じられました。
空いている桜の下まで歩き、シートを広げると、新宅さんは用意してきた料理や飲み物を次々と並べていきました。私たちが取材をお願いしたにもかかわらず、煮物や稲荷寿司などをわざわざ作ってきてくれたのです。その気遣いに感動しつつ、私たちはインタビューを始めました。
2時間近くにも及ぶお話の中では、たくさんの心に残るお話を伺うことができました。最も 印象に残っているのは「ただの自由は不自由」という言葉です。私も大学で芸術環境の支援を専門に学んでいるため、よく「アートは自由だ」という言葉を使います。
しかし、ただ自由に描け、と言われても困惑してしまう。だから「土だけを提供するのではなく、ちゃんと種を蒔いてあげる」と。そして、押し付けるのではなく、「私が楽しいと思うことに共感してもらう」ことを大切にされているといいます。そのような、絶妙なアシストがあるからこそ、子供達の心の中に、アートを通して体験した楽しい思い出として刻まれるのだと思いました。
また、イベント中もただ絵の具で遊ぶだけでなく、毎回テーマを決めて制作していたり、途中で作品を見て意見を言い合ったりと様々な工夫がなされていることを知り驚きました。毎回設定されるテーマはとても魅力的で、シャボン玉を飛ばして、「この虹色を表現しよう」と言ったり、「寒いから春を呼び寄せる春一番になろう」と言ったりと、大学生の私でもワクワクするようなものでした。「後付けでもいいから、何かを作ったという意味付 けが大事なんです」と新宅さんは仰っていました。
どのお話も非常に興味深く、新宅さんのブレない信念と、楽しいことを全力でするパワーを感じ、圧倒されるほどでした。そして、 自由に豪快に遊んでいるように見えて、その裏に張り巡らされた繊細な気遣いと工夫に感動しました。このようなたくさんの貴重なお話を伺い、時間はあっという間に過ぎました。私にとってこの時間は、非常に有意義で、最高のお花見となりました。
「えもてなし」が目指すゴールも着実に迫ってきています。今月は和香奈さんとコラボした活動も進んで、たくさんの嬉しい反応をいただきました。
新しい時代の章が始まり、私は20代にもなりました。このような節目に、この活動でも、それ以外でも、新宅さんのように「これだ!」と思えることを見つけ、楽しいとと感じる方向に前進していけたらと思います。
【おわり】
新宅さんの溢れるパワー、はるちゃんの純粋な感性
二人の共通することは自分で「考えて行動」ができることだろうなぁ~。
今日も大切なことを僕も学ばせてもらいました。
はるちゃんに「これだ!」というものが見つかった時が楽しみですね!